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20181030_大学出張講義を行いました!

東京都立立川高等学校(全日制課程)

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大学出張講義を行いました

 平成30年10月23日(火)5・6時間目に、「大学出張講義」を開催しました。

 この行事は、高校2年生を対象に、学問に対するさらなる興味・関心の向上と、進路選択の決定など自己実現に向けた意欲の高揚を目的に、毎年実施しています。

 今年度は、大学で教鞭を執る10名の先生方に来ていただき、それぞれの専門分野を題材に90分の講義をしていただきました。

 今年度の講義内容、および講師の先生方は以下の通りです。本校の教育活動にご賛同下さり、ありがとうございました。

 ‥豕学芸大学 総合教育科学系 准教授 林 尚示 様

『新学習指導要領で特別活動はどう変わるか』

◆‥豕外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授 川上 茂信 様

『スペイン語とその世界』

 中央大学 法学部 法務研究科 教授 四方 光 様

『サイバー犯罪の現状と対策』

ぁ^豢饗膤悄〃从儚愽堯ゞ擬 奥田 英信 様

『カンボジアのドル化と脱ドル化:NBC-JICA共同調査と経済学』

ァ〜甍霤賃膤悄(顕醜汁朿愽堯ゞ擬 森 由利亜 様

『性善説が意味するもの』

Α‥豕大学 大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授 佐々木 裕次 様

『先端科学技術と生命科学』

А‥豕工業大学 情報理工学院 情報工学系 准教授 小林 隆志 様

『ソフトウェア開発を「工学」する』

─‥豕理科大学 理学部第一部 応用化学科 教授 工藤 昭彦 様

『次世代バッテリーの物質研究』

 首都大学東京 理学部 物理学科 准教授 宮田 耕充 様

『ナノサイエンス入門』

 筑波大学 医学医療系 臨床腫瘍学 教授 関根 郁夫 様

『医療の進歩はがん患者さんを救えるか』

 生徒の感想

新学習指導要領で特別活動はどう変わるか

  • 東京学芸大学 総合教育科学系 准教授 林 尚示先生
    • 「学校へ行く意味」というのは先生になろうかなと思った時に自分で考えてみて、日本のシステムの中で死なずに生きていくためかもしれないと勝手に結論づけていましたが、今日の講義に参加してその意味というか目的が見えたような気がしました。そしてそのために特別活動が一役買っていて、その中でどんなことがどんな工夫をされて行われているか学べてとてもおもしろかったです。また、特別活動が社会人のリハーサルや練習のような者として行われているのに対して科目の勉強というのも同じ目的に向かっているのか、もしそうならどんな工夫がされているのか知りたくなりました。
    • 教育と聞くと、教科指導の方へ考えがちで、あまり特別活動について、聞いたりなど、触れることがなかったので、良い機会になった。生きていく中で教科の勉強や知識も大切だが、特別指導で学んだことは社会へ出た時や、日常の基本となる部分に大きく関わってくるので、重要なんだなと思った。社会にはいろいろな人がいるように、生徒にもいろいろな子がいて、その子への対応など、勉強の難しさとは違う難しさが小学校にはあると思った。今回の話を聞いて、私は、一つの教科に特化して学ぶのも良いと思うが、“教育”の根本としたことや生徒・子供の心理についての関心が強いなと改めて思った。1人1人の質問に応えていただいたので、他の観点のことも聞くことができてよかった。

スペイン語とその世界

  • 東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授 川上 茂信先生
    • スペイン語に初めて触れたが、英語と似ているようなところがあったり、発音がしやすい者もある一方で、巻き舌やtやcの発音などが難しい所もあり、とても興味深くもっとたくさんのことを知りたいと思いました。また言語は歴史と深く結びついていることがわかり歴史的な部分と照らし合わせながら言語を学ぶと、さらにおもしろいのではないかと思いました。自分は韓国語に興味があって学びたいとおもっているが、今回スペイン語についての講義を受け、スペイン語のおもしろさも知ることができとても良い経験になったのでこれからも様々な方向にアンテナを向けて知識を増やしていきたいと思います。貴重な体験をありがとうございました。
    • 以前からスペイン語に興味があり、スペイン語圏が広く、行くことのできる国が多いという点から学びたいと思いこの講座を選択しました。最初のスペインご挨拶の発音から難しいと感じましたが、同時におもしろさを感じることができました。また、男性名詞・女性名詞については、以前から知りたいと思っていたので、今回学ぶことができて嬉しかったです。大統領、同性愛といった時代の流れで言語が変化すると知り驚きましたが、日本も時代によって変わりゆく表現があると感じ、どこの国でも言語は変化するということが分かりました。全体を通して、言語を学習するということは大変だけど、その国の歴史や状況を知るためには必要だと思いました。この度は講義をして頂き誠にありがとうございました。

サイバー犯罪の現状と対策

  • 中央大学 法学部 法務研究科 教授 四方 光先生
    • 法律学とはどのようなものなのか、また、犯罪学について詳しく知ることができました。犯罪学の中でもサイバー犯罪とサイバーテロについて、つまり、現実世界ではない、インターネット上での犯罪について多く知ることができました。サイバー犯罪は、昔は存在していなかったが、今ではとても増加するという傾向にあり、また、犯罪の形態の種類が多い、さらに、簡単にかつ不特定多数の人に同時に情報を送ることができるというインターネットの特徴を生かせてしまうため、対応が大変であるのだなと感じました。インターネットなどには深く関わることがあまりないため、サイバー犯罪とはどういうものなのかよく知らなかったのですが、今回の講義を受けたことで、サイバー犯罪への対応がいかに大切かを知ることができました。ありがとうございました。
    • 実際の現場の話を交えてお話をしてくださったので、とても勉強になりました。サイバーテロのお話では、ボットネットについて、私たちが知らないところでサイバー犯罪に利用されているのかもしれないということを知りました。私は特にサイバー犯罪の被害を受けたことはないし最近は件数も減ってきていると聞いていたのであまり関心を持っていなかったのですが、今日のお話でもっと関心を持つべきだと思いました。いつ被害を受けるか分からないと言うことはもちろん、私たち自身が加害者になりかねないのだなという意識をこれからは持ちたいと思います。本日はありがとうございました。

カンボジアのドル化と脱ドル化:NBC-JICA共同調査と経済学

  • 一橋大学 経済学部 教授 奥田 英信先生
    • 前例が全くないカンボジアの経済がどのように形成されてこれからどうなるのか、大きな流れを含めて説明していただいた点が非常にわかりやすく、興味深く感じました。ドル化によって政府や中央銀行がほとんど機能しない中でのカンボジアの年間6%の成長というのは、本当に少ないケースなのではないかと思い、政府が脱ドル化政策を十分二進めるのが先か、ドル化が全地域・全職業に広まるのが先かで、カンボジアの経済の将来は全く違うものになるのではないかと今後少し気にしてみてみようかと思いました。
    • 貴重なお時間を割いて頂きありがとうございました。カンボジアをはじめとする、いくつかの国が“ドル化”していることをはじめて知りました。ドルが広まって、色々なところでドルを使える事は、正直楽かも知れません。でもドル化が起こることにより、その国の経済はドル、つまりアメリカ(ドルを発行する)に依存するのではないかと思います。先生がおっしゃっていたように、GDPが上昇したりすることによって、経済成長をしていくかもしれませんが、その国だけで成り立っていない。つまり自立できていないので、いずれ限界が来ると思われるし、ひょっとすると、“ドル化”が何らかの争いの火種になりうるのではないかな、と思います。色々な面を考えると、“ドル化”をしている国は、自国の通貨をより促進するために、アメリカを初めとする他の国の協力をうけたり、何か対策をする必要があるなと思います。また、周りを気にする(?)傾向にあるから、何か一つでもそれをくつがえすキッカケがあると良いのにな、と思いました。ありがとうございました。

性善説が意味するもの

  • 早稲田大学 文化構想学部 教授 森 由利亜先生
    • 今回の講義を受けて、今まで漢文の授業で習ってきたような思想に関することは、その中の様々な思想家によって同じような考え方をしていたり、はたまた真逆の考え方をしていて、どちらが正しいのだろうかという答えの出ない境地について考えることができ、とても楽しかったです。その思想が生まれたときの時代背景や、思想の生まれた順番など、ただしそうについて考えるのではなく、そのような裏側のことも知ることで、より深い考え方ができるということを知ることができました。すばらしい体験をさせていただき、ありがとうございました。
    • 私は、「性善説」とは「人はもともとは善人である」という単なる考え方だと思っていましたが、封建制度という自分のところのことは自分で決めるという考え方と、法律で世界を治めるという新しい考え方が対立していた時代に、その新しい考え方に対抗するために生まれた考え方であるという深い背景を知って、とても興味を持ちました。また、何が正しいのかは自分で決めるという考え方にも疑問に思うところがありましたが、同時に本当に何でもかんでも法律通りでいいのか、私たちは考えていかなければならないと思いました。最後になりますが、お忙しい中、貴重な話を聞かせていただいて、ありがとうございました。

先端科学技術と生命科学

  • 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授 佐々木 裕次先生
    • 靴のサイズを測るためにX線を使うなど、光に関する歴史が知れて良かったです。また、ノーベル賞を取る人々は、自分の考えを曲げないというよりも「余裕」があるということを聞いて、勉強でも部活でもできる人は確かに、相手を批判したりしないなぁとあらためて感じました。ノーベル賞で近年受け入れられているのは、実際に使われる技術であると聞いて、人のためになる仕事をする殊が求められていると感じました。人間が作ったAIやロボットがどんどん普及していってAIがノーベル賞を取る世界も近いのかなぁと思いました。人とチンパンジーの遺伝情報の違いは1.23%であり、人と人の個人差は数学的にいうと0.1%しか違わないということも聞けて、自分が日々考えていることは、とっても小さいことだったのだと感じました。
    • 今日の話の中で、ゲノム数の話が一番おもしろかったです。ヒトのゲノムは他の最近や動物よりも多いというのは予想がつきましたが、腸内フローラを含めてヒトのゲノム数を数えると、ヒトだけのときよりも2倍になるというのが驚きでした。腸内フローラがヒトに寄生しているのか、ヒトが腸内細菌に寄生しているのかという話はジレンマのような追求してもしきれない感じがして、もっと詳しく知りたいと思いました。また、最近の生物学や医学では脳がヒトの行動を支配しているのではなく、腸内フローラが支配しているという考え方になってきているというのも初めて知って、大学で、生物学をやりたい気持ちがふくらみました。

ソフトウェア開発を「工学」する

  • 東京工業大学 情報理工学院 情報工学系 准教授 小林 隆志先生
    • 今まで漠然としていた「情報系」の内容がよくわかりました。例え方がとてもわかりやすく、内容が頭に入りました。ソフトウェア工学はおもしろそうだったので話が途中で終わってしまって少し残念でした。工学の本質は自分でも納得できました。やはり、多くのことを幅広く学ぶことが大切で、高校生の間の時間も無駄にはできないことを理解しました。とても有意義な時間をありがとうございました。
    • 僕は東工大には興味があったものの、実際に東工大やその学部について調べたことがなかったので、小林先生の話はとても自分のためになるものでした。また、お話を聞いたことで想像でしかなかった大学や学部について少し身近なものに感じられました。僕はまだ、何がしたくて大学に行きたいという明確な理由がありませんが小林先生がおっしゃっていた「目的があると、大学のための勉強のモチベーションになる」ということからも、早く目的を発見して東工大に行けるようにがんばります。

次世代バッテリーの物質研究

  • 東京理科大学 理学部第一部 応用化学科 教授 工藤 昭彦先生
    • 電池やそれに関しての物質の話を通して発明発見に至ることがわかった。大学で教授をしている人たちは高校までとは違い自らも実験などをしてよりよいものをのこしていて、その実験という点においても仮説と検証の繰り返しで仮説をたてることすらも難しいことだと思った。また、高校までで付けた能力をこれからにむけてどういう風につかっていくかはこれからの目指す目標や、他者の意見を取り込む、ということにかかっていると思うので頑張っていきたい。ありがとうございました。
    • 自分の研究にとても自信を持っていらっしゃったのが印象に残りました。自分の情熱を注いで楽しく研究をしているのだなと伝わってきました。また、様々な知識、教科の内容がつながり将来どこかで役に立つということを聞いて、もっとたくさんの好奇心を持ち、貪欲でいなければならないなと思いました。勉強のみならず身近な生活や趣味など、全部を全力で楽しんでいきます。今日は貴重なお話をありがとうございました。

ナノサイエンス入門

  • 首都大学東京 理学部 物理学科 准教授 宮田 耕充先生
    • 最初講義を受ける前はきっとすごく難しい内容だろうなと思って、内容をしっかり理解できるか不安でした。しかし、講義を受けて、思っていたより親しみやすい内容で驚きました。ナノサイエンスや2次元物質についてのお話を聞いて意外と身近なものに応用することができることや、2次元物質の使いやすさを知り、物理についてより興味を持ちました。カーボンナノチューブで作った折り鶴を作るのはとても難しそうだなと思いました。いつか私も作ってみたいです。今回はとてもおもしろい講義をしてくださり、本当にありがとうございました。
    • ナノサイエンスという分野で、たくさんの広がりを持っていてとても興味がわきました。私は、バトミントン部に所属しているのですが、自分が使っているラケットに「Xフラーレン」という物質が使われているのを知っていたので、そのすごさがよく分かりました。もし自分がこの分野を研究することになったら、バトミントンのラケットに応用できるような物質を発見したいなと思いました。

医療の進歩はがん患者さんを救えるか

  • 筑波大学 医学医療系 臨床腫瘍学 教授 関根 郁夫先生
    • 医療の、特にがんにフォーカスした話ですごく面白かった。後半の話では看護に密接する部分も多くてすごく興味深かった。がん難民についてや患者さんの心情など、なんていうか、すごく客観的で具体的に表していて、(診療のレールを外れる時や化学療法の限界についての話など)将来に活かせそうと思った。人生観の見直しや一番最後の「死にゆく患者さんにどのように話していくか」では文化や価値観について考えさせられたし、レジュメの最後から2番目の言葉はすごく心に刺さった。「人の運命に主体的に関わっていくことができる」とあったが、自分が他の人(患者さん)の運命を変える可能性があるのかと思うと少しの怖さと同時に医療従事者の可能性を感じた。
    • 先日は、「がんと医療の進歩」についての講義をしていただき、ありがとうございました。先生の講義で度々出てきた副作用、免疫という面と、体内の組織との特徴とを共に考慮して両方を考えるということはとても複雑で難しいということが分かりました。また、外来化学療法やインフォームドコンセントなど、近年は患者さんによりそい協力して治療するという方法が主流になっていると学び、今までの医療に対するイメージが大きく変わりました。これからも、もっと医療に対して関心を持つようにしたいと思います。ありがとうございました。

最終更新時間:2018年10月30日 09時19分56秒

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