- 2月14日(日) 東京都のコロナウィルス感染防止対策のガイドラインのもと、1年生27名が参加してSSH企画「体の仕組みを学ぼう」を実施しました。
- 講師は東京農工大学大学院農学研究院獣医生理学研究室の渡辺元(わたなべげん)教授,防衛医科大学校木(き)賀田(がた)哲(てつ)人(と)助教でした、またTAとして東京農工大学農学部獣医学科の5年生2名が参加してくれました。
- 予定より15分ほど早く9時45分から先生方の講義が始まり、特に骨の構造や骨と筋肉の関係などについて、わかりやすい説明がありました。講義後、生徒から次々と質問が発せられ、それぞれの質問に関して丁寧な応答があり、質疑応答だけで30分もの時間が経過しました。午前中の最後に6つのグループ分けが行われ、それぞれのグループで「膝」「足首」「椎骨」などが興味のある関節を対象として選びました。
- 昼食休憩後、生物室でいよいよ実習が始まりました。
- 彼等を待っていたのは、牛、豚、山羊、ニワトリ、ウサギ、モルモットなどの骨格です。まず、最初に行ったのは、並んでいる骨格の中から自分たちの観察する対象である「膝」や「足首」など関節する骨格を探すことでした。その後、どの骨とどの骨がどのように関節を形成するのかを考察しました。また、骨の様子を詳しく観察し、それらをスケッチしました。例えば、「膝」グループは、大学の先生やTAの学生の助言を参考にしながら、牛の膝、山羊の膝、ブタの膝など複数の動物でひざの関節を作る骨を観察し、それぞれの共通性と多様性を認識していきました。次に行ったことは、自分たちの観察した関節を形成する骨について、他のグループに説明することでした。「膝」グループは「足首」グループにひざの関節について説明し、足首グループから発せられる質問に答えるというものです。説明の終わった「膝」グループは、次に「足首」グループから説明を受け、その説明について、質疑応答を行うという方法を実施しました。これにより、お互いに理解を深めることができたようです。
- 実習の合間には農工大から持参していただいた書籍やモデル、珍しい胃石やラットやヤギの肺の標本、ウミガメの頭骨などに関する質問にも先生方に丁寧に対応していただきました。
- あっという間に16時になり、教えていただいた先生方に感謝しながら2020年度の企画を終了することとなりました。生徒諸君から次のような感想が寄せられました。
- この企画に参加しなければ、なかなか聞くことが出来ないお話、見たり触ったりすることが出来ない標本や本に出会うことができて楽しかったです。様々なお話を優しく教えてくださって本当に嬉しかったです。
- 動物の骨をじっくり見るのは初めてだったし動きや筋肉の付き方まで考えたことがなかったからとても新鮮だった。ヒトと同じ骨でも大きさや形が違うものもあり進化の不思議を実感した。不思議に思ったこと、疑問に思ったことを詳しく説明してくれたので、気になることは聞いていこうと思う。
- なかなかできない経験ができました。思う存分気の向くままに骨を触って観察できたので、参加して良かったです。
- 私は将来獣医になりたいと思っているので、今日のSSH企画で、獣医の渡辺先生や板山先生と実際にお話しして、いろんなことを教えていただいたことがすごくうれしかったです。農工大の学生さんにたくさん質問をして、たくさんの専門的なことを教えていただきました!
- 全然知らないことを沢山知ることができたので嬉しいです。
- お肉を食べるときしか動物の骨を触ることはなかったけれど、頭からお尻の方までほぼすべての骨が並んでいる状態で、場所ごとの骨の大きさや形、関節の作られ方など実際に自分の手で動かしながら学ぶことができた。聞いた質問に丁寧に詳しく答えてくださり進んで質問することができた。よく保健室にある人間の模型も触ってみたいと思った。
- 数学ができないから獣医になれないかなという迷いが今日で打ち切られました。実際に獣医学に携わってきた方々のお話を聞き、獣医になりたいと強く思い直すことができました。体の仕組みを知れたことはもちろん、ただお話を聞くだけでもすごく貴重な体験となりました。このような企画をコロナ禍でも実施していただきありがとうございました。すごくすごく楽しかったです。
- 進路について考えを広げるきっかけになりとても有意義な時間になった。また、自分で実際に骨を観察し、実際に組み立てをすることで楽しく体を動かす仕組みを知ることができ勉強の楽しさを知れた。
最終更新時間:2021年02月15日 08時24分32秒
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